子どもの学校では鉛筆でノートを取ることが決まりなので、数ヶ月すると小さくなった鉛筆がいっぱいになるのです。
私の子どもは、器用にも持てなくなるギリギリまで使っているのですが、学校から「ある程度小さくなった鉛筆は大きいものに変えるように」と通達が出ているので、小さくなったら定期的に取り替えるようにしています。
使えなくなった鉛筆を小さな瓶に入れていたのですが、結構な量がたまってきたため、以前から子どもが欲しがっていた特別な鉛筆削りを買ってあげることにしました。
それが、想いをつなぐ鉛筆削り TSUNAGO です。
目次
想いをつなぐ鉛筆削り(TSUNAGO)を使ったら思い出の鉛筆もつながる
中島重久堂の想いをつなぐ鉛筆削り(TSUNAGO)を使うと、小さくなった鉛筆と小さくなった鉛筆をつなげる事ができるので、短い鉛筆2本分の長さになって使える大きさになります。
以前、この鉛筆削りが気になっていたのですが、うまく繋がらないというコメントが多かったため買うのを見送っていました。
しかし、鉛筆がたくさん溜まってそのまま処分してしまうのは、なんだか勿体なくてこの鉛筆削りを試してみることに。
TSUNAGOを使うときに用意するもの
鉛筆をつなぐにあたり用意するものは以下の通りです。
- TSUNAGO
- ペンシルホルダー(付属の補強具)※ペンシルホルダー付きを購入した場合
- つなげたい鉛筆 (小さい鉛筆 2~3本)
- 木工用ボンド
※補足として、これらに加えてウェットティッシュやおしりふき等があると、鉛筆の削りカスの汚れをサッと拭き取れて便利ですので、一緒に用意しておくことをおすすめします。
TSUNAGOの穴の説明
TSUNAGOには、鉛筆を刺す穴が3つあり、それぞれ1番、2番、3番と番号が振ってあります。
1番の鉛筆削りの穴は、鉛筆の削ってある側と反対側のところにつなげる穴をあける鉛筆削りの穴。 | |
2番の鉛筆削りの穴は、つなげる鉛筆の削ってある方をつながるように削っていく穴。 | |
3番の鉛筆削りの穴は、2番目で削ったつなげる側の鉛筆の先をつながりやすく整えるための穴。 |
TSUNAGOの使い方
それでは実際に、TSUNAGOを使用して鉛筆を2本つなげてみましょう。
1番目の穴で鉛筆のおしり部分につなげる穴を開けましょう
鉛筆の削れていない側を1番の鉛筆削りの穴にいれます。
この時、補強具付きであれば便利なので使いましょう。
補強具を削れている側へ付けます。
上の写真のように補強具がついたら、TSUNAGOの1番目の穴に鉛筆を入れて、ゆっくりと圧をかけながら削っていきます。
あまり思いっきり押し込むとヒビが入ってしまいますので、最初は様子を見ながら少しずつ削っていきましょう。
1番の削りカスが出てくるところに赤いラインが引いてありますので、そのラインまで削り進めていきましょう。
赤いラインまで削れたら、取り出します。
お尻の部分に差し込む穴が作られました。
この時、削った鉛筆の炭が空けた穴の中に結構残ります。
削った鉛筆の穴にウェットティッシュをあてて、そのまま机に「トントン」と叩いてあげると、削った芯の炭が出てきます。
乾いたティッシュですと炭が散らばってしまいますが、ウェットティッシュように湿っていると、炭をしっかりキャッチしてくれるため、周囲が汚れません。
穴の中に残っていた炭がきれいに取れたら、ウェットティッシュのきれいな部分で削りカスをふき取りましょう。
2番目の穴で鉛筆の先を削って繋げる部分をつくりましょう
次に、今削った鉛筆のおしり部分に差し込むために、2本目の鉛筆を加工していきます。
2本目は削っていない方へ補強具を付け、削っている側を2番の穴に入れて削っていきましょう。
本体へ差し込み削ります。鉛筆を差し込む方を作ります。
この時、削り方にちょっとしたコツがあるのですが、鉛筆の塗料の塗ってある部分が下のようにまっすぐになるまで削りましょう。
その理由は、鉛筆同士を繋げた時に、境目を綺麗に見せるためです。
塗料が塗られた部分が削られていると、美しくありませんね。
わかりやすいように異なる外観の鉛筆を繋げていますが、同じ見た目の鉛筆を繋げたときには、この塗料の削れがあるか無いかで、一体感に大きな差が生まれます。
3番目の穴で繋げる部分を綺麗に整えましょう
2番目の穴で削ったままの状態では接続部分が粗いので、最後に3番目の穴で整えて仕上げをしましょう。
削りカスも綺麗に取れて、滑らかになりましたね。
これで2本の鉛筆を繋げる準備は完了です!
完成!
接着する前に一度差し込んで確認してみましょう。
きちんとつながるようでしたら、差し込む側の穴に木工用ボンドを米粒大くらい入れます。
そして、鉛筆をつなげましょう。
乾燥させたら出来上がりです!
1本では短くて使いにくかった鉛筆も、このように繋げたらまた使いやすくなります。
何よりすごいのは、上手に削ると、ピタッと繋がるので、通常の鉛筆と同じように鉛筆削りで削って最後まで使えるように なることです。
接合部付近までえんぴつ削りで削っても、問題なく普通に使えてしまうのですから驚きですね。
時たま、最後に先端部分が5㎜くらいのところでぽろっと取れる時もありますが、それでも鉛筆を最後まで使い切ることができるのは、これまでにない経験で、使えるところまで全部使ったんだという達成感もありました!
繋げた後の使い心地ですが、普通の鉛筆を使っている感じで違和感なく使えます。
むしろ大事に使っている感が芽生え、使い心地いいです!
TSUNAGOは改良されて使いやすくなっている
昔この鉛筆削りが発売されたばかりの時、買ってみたい!と思ったのですが、その当時はうまく繋がらないなどのレビューが目立ち見送っていました。
ところが、現在販売されているTSUNAGOでは、そうした不満点が改善されており、評判も上々。
私が購入したのも、そのモデルチェンジがきっかけです。
旧モデルからの改善点ですと、たとえば、1番の穴で鉛筆を削る際に、目安となる赤いラインが追加された点があります。
これにより、どこまで削れば良いかが明確になり、鉛筆同士を繋げた際の精度が大きく向上しました!
補強具であるペンシルホルダーも追加されました。
補強具であるペンシルホルダーは、ペンシルホルダー付きと無しと2種類シリーズがあります。
ペンシルホルダーを付けて削ると断然削りやすいので「ペンシルホルダー付き」という方をお勧めします。
メーカーも改良を重ねた跡がみられ、そのおかげでとてもつなげる事ができるようになりました。
この仕組みは、いくつでもつなげられて、最後まで使えるようになるのですから、永遠に繋げ続けることができるのです!。
そのために鉛筆をありがたく最後まで使うことができるようになり、うれしい^^!。
美しく使いこなすためのちょっとしたコツ
いろいろ作っていると、上手に使いこなすために、いくつかコツを発見しました。
2番目の穴で削る時、塗料の部分までしっかり削らないと凹凸ができてかっこよく繋がりません。
これは、普段標準の鉛筆削りで削っていたものをTSUNAGOでしっかり根元まで削らないと、まだ普段の鉛筆削りで削っていた跡が残ってしまうために凸凹してしまうのです。
上記のように鉛筆削りの跡を残さないのがコツですが、そこに行き着くまでに結構削らないといけないのでちょっと勿体ないですね。
そこで無駄にならずにピタッと繋げるコツをこれから説明しましょう。
普通の鉛筆削りの大きさで削れていた鉛筆の対処法
私は普段「三菱の鉛筆削り」を使っています。
こちらはスタンダードな鉛筆削りですが削り丈が長めなので、鉛筆をつなぐために2番の穴で削っても一度では塗料部分まで削られずに尖がるのでそのままつないでもあまりかっこよく繋げられません。
塗料部分までひたすら削り続けると芯が勿体ないので一度尖がらせたら、少し丸くなるまで使い、鉛筆削り代わりに2番で削り進めます。
暫くその繰り返しで鉛筆を使いながら削って行くと、そのうち塗料が真っ直ぐなるところまで削れていくので、無駄なくきれいに繋がるところまで使いながら削れるのです。
永遠につなげるためのコツ
鉛筆をつないで使っていくと、つないだ鉛筆とつないだ鉛筆同士で繋いで使いたくなってきます。
ここで要注意です!
その時穴をあけるためにペンシルホルダーにさして1番で削ると、昔つないだ接合部分に負荷がかかってしまって最悪折れてしまいます。
もし、繋いだ鉛筆同士を今後も永遠につないで使っていきたいと思っているならば、追加する鉛筆のおしり部分を1番で削って穴を作っておくといいです。
しっかり炭をふき取っておけば、また次につなげたくなった時にある程度の穴が開いているので、負荷をかけてしまう穴あけが無くなります。
そうすればいくつでも簡単に繋げられ、永遠に繋げて使うことができるのです。
なんと3本つなぎにすると1ダース12本入りのちっちゃくなった鉛筆から4本の鉛筆になった
短い鉛筆と短い鉛筆2本をつなぎ合わせたら、十分使いやすい鉛筆に早変わりするのですが、これを3本つなげてみました。
1ダース12本の鉛筆を使い終わって、すべて短くなった鉛筆を3本ずつつないだら、なんと4本分の鉛筆が出来上がります!
もしそのまま捨ててしまっていたら、1ダース12本入りという鉛筆を買っていても、なんと4本もの鉛筆を無駄にしていたのですから勿体ないですね。
思い出の鉛筆がよみがえるだけじゃなく最後まで使えて地球にもエコ
子どもが、後ろをガリガリに噛んでる鉛筆や思い出の頃につかっていた鉛筆がたくさん出てきました。
それをつないでいったら、懐かしい思い出が詰まった鉛筆たちがよみがえっていくのです。
懐かしい鉛筆をもう一度使えるようになるだけではなく、地球にも優しいエコライフになります。
もし、眠っている小さい鉛筆がたくさんあるようでしたら、是非大切につなげて使ってみてください。